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雪椿酒造(株)「新潟酒蔵めぐり」
新潟には100の蔵元さんがあります。 大きい蔵元さん、小さな蔵元さん、それぞれいろいろな特徴があります。 新潟県の酒蔵におじゃまして、いろいろお話を伺ってきます。 目指せ100蔵制覇!(^^ゞ



雪椿酒造(株)
新潟県加茂市仲町3−14
TEL:0256-53-2700

レポート2004.3.23
【蔵元概要】
新潟県のほぼ中央に位置する加茂市は、北越の小京都としと呼ばれている風情のある町並みにあるで、澄んだ空気と綺麗な水に恵まれ、酒造りが盛んに行われています。そして駅前通をぶらりと歩くとそこに「雪椿酒造株式会社」があります。
「基本は手作り」という基本理念の下、年間800石のお酒が造られます。全国新酒鑑評会で何度も金賞を受賞するなど、小さいながらも実力も兼ね備えた吟醸蔵です。

数々の金賞の賞状
醗酵旺盛、仕込み5日目の千年悠水の醪
明日搾られる大吟醸の醪、シュワシュワ口当たり甘く美味しかった!
醪タンク
明治元年に作られた酒蔵
鑑評会用の大吟醸の火入れ
【こだわり】
とにかく基本は手作りで、蔵の規模が小さいため機械化のメリットも小さいことから、丁寧な手作りの酒造りを行っています。
昭和62年から吟醸造りに徹し、全量手作りの少量仕込をしています。
そして、きめ細かい酒造りが功を奏し、数々の金賞へとつながっています。
酒蔵は明治元年に建てられた昔ながらの土蔵造りで、現在は外壁で囲まれていますが、中からは太い梁や漆喰の壁を見ることができます。
麹室、吟醸室、貯蔵室など全ての部屋の入り口にはしめ縄が飾られ、酒造りが神聖なものである事を物語っています。そして麹室は2つ、お米を蒸す釜も2つあり、それぞれ用途によって使い分けると言うこだわりよう!仕込みで使うタンクも普通の琺瑯タンクで、温度調整などは全て人間の目と手で行っています。機械に頼らなくてもきめ細かく手入れをしてあげる事で、お酒がそれに答えてくれます。
酒母造りに至っては普通は櫂棒を用いるのですが、タンクにほとんどぶら下がるような体勢で、そして杜氏自らの手で、混ぜていきます。自分の手の感覚を信じ、道具を使っては感じ取れない微妙な部分にも神経を傾けます。かなり過酷な作業なのですが、それが杜氏のこだわりでもあるわけです。
丁度私がお邪魔した時、鑑評会用の大吟醸の火入れが終わったところでした。半切りに入れられた一升瓶の王冠の下にはラップが巻かれ、王冠の香りが付くのを防いでいます。杜氏曰く、「これはおまじないみたいなもんです。」と言っていましたが、こんな手間隙掛けていることから、それなりの意味はあるのだと思います。瓶火入れされた大吟醸は、氷で一気に氷温間で下げられます。今年のできも良かったと杜氏さんは話してくれました。
とにかく細部にまでこだわり、手を掛けることを惜しまず、お酒に対するいとおしさがひしひしと伝わってきました。搾る前日の大吟醸の醪も飲ませてもらったりして・・・(*^¬^*)蓋を開けた瞬間全身大吟醸のフルーティーな香りに包まれ、柄杓からすくってもらった醪はシュワシュワ、口当たりは甘く、これがまたすんごく美味しかったです(*^¬^*)こんな体験が出来て幸せ〜でした。二宮さん、蔵の皆さんどうもありがとうございました。

【千年悠水せんねんゆうすい】
千年悠水は下田村の天然水で、「過疎地域下田の村おこしを天然水で」とおととし地元の新聞に載っていたのを目にし、丁度二宮杜氏は美味しい天然水を探していました。さっそく管理している下田村役場に頼み、サンプルを頂きました。地元加茂の水はとても軟水なのですが、天然悠水はそれを上回る超軟水で、そのお水をまず雪椿の酒に割り水してみたところ、美味しく、分析してみると結果も良かったため、兵庫県産山田錦を用い吟醸酒の小口仕込みに踏み切りました。できたお酒は300mlで1万本程度とかなり量が少なかったため、下田村限定として発売されました。ラベルに使われているロゴも天然水の「千年悠水」と同じロゴを使わせてもらうなど、下田村の全面協力の下、美味しいお酒が仕上がりました。そして去年、どうせ作るなら下田のお米でということで、全量下田産五百万石と天然水「千年悠水」で吟醸酒と普通酒を仕込みました。「地産地消」のお酒を目指したら、結果的に新潟らしい淡麗なお酒になりました。
優しく蜜のような香り、口当たりはかなりまろやかで、透き通るような舌触りの広がりのある辛口です。ただ柔らかいだけでなく旨味もあります。燗するとまたまろやかさの中にスッキリと引き締まった辛口となり、これもまたおすすめです。価格は一升1,650円とかなりがんばりました価格!まさにお買い得の1本です。地域限定販売で、更に数量もわずかなので、入荷の際は是非チェックしてみてくださいね。

二宮杜氏
雪椿酒造株式会社
杜氏:二宮一行氏
【杜氏】
現在の雪椿酒造の杜氏は二宮杜氏。
名刺には「プロフィットマネージャー」、「杜氏 一級酒造技能士」の肩書きが並んでいます。二宮杜氏は「越後杜氏」でありながらも「南部杜氏」でもあります。現在の酒造りは越後杜氏と南部杜氏の良い所をそれぞれ活かして酒造りを行っています。
二宮さんがこの蔵に来たのは平成8年で、その当時は杜氏としてではなかったのですが、平成10年の造りから杜氏を務めています。二宮杜氏になってからでも全国k新酒鑑評会で2回も金賞を受賞しており、かなりの実力が伺えます。
二宮さん自身はお酒はそんなに飲める方じゃないけど、酒造りはとっても楽しいですよと語ってくれました。晩酌は毎日お猪口に1杯程度で、「雪椿純米吟醸」が好きだそう。「ある程度味わいと香りがあって、くどくないところがいいです。ほのほはすごく美味しいけど、そんなに量飲めないし・・・。おつまみには新潟の枝豆が最高ですね。」と優しい口調。
一通り蔵のお話を伺った後、自ら蔵の中を案内し、更にいろんなお話を聞かせてくれました。
最後に二宮杜氏からのメッセージです。
「米にこだわり、水もこだわり、そして手作りでがんばっています。」
とにかく美味しいお酒を造りたい一心で丁寧な手作りを行い、そのきめ細かさがお酒の味として表れているような気がします。優しく手を掛けて育てる子供のように・・・
【まとめ】
とにかくここでは語りきれないほど細かいところにまでこだわり、そして説明してくれている二宮杜氏さんのお酒に対するいとおしさが伝わってきました。小さい蔵ながらもこんな素敵な酒造りを行っている蔵、雪椿酒造でした。蔵の皆さん、どうもありがとうございました。

【主なお酒】
越乃雪椿 本醸造 越乃雪椿 特別本醸造 ・越乃雪椿 特別純米酒
越乃雪椿 吟醸
 ・越乃雪椿 純米吟醸 ・越乃雪椿 大吟醸 ほのほ
越乃雪椿 千年悠水 ・越乃雪椿 千年悠水 吟醸



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